動画制作の事例をmovieページに追加しました。
村上地域グリーン・ツーリズム協議会のご依頼をうけて、村上市内でできる体験の撮影をしてきました。
縄文の里・朝日、村上木彫堆朱会館、朝日、シルクフラワー制作工房、朝日中学校と4本の動画を撮影しました。
普段見ることができないところが見れたり、体験中の集中した顔が見れたりととても楽しい撮影でした。
プロフィール撮影を追加しました。
昨年撮影したポートレート写真をphotoページに追加しました。
チラシやHP、SNSに利用するためのプロフィール撮影のご依頼も承っております。
お気軽にご相談ください。
アート作品質的向上を促すための専門家による研修会
本日、マナボーテ村上で「アート作品質的向上を促すための専門家による研修会 vol.1」に参加してきました。
講師は、新潟県アールブリュットサポートセンター センター長の坂野健一郎さん。
その中で、思ったことを自分の記録として今日は書きたいと思います。
アールブリュットって?
「アール・ブリュット」とは、正規の芸術教育を受けていない人が生み出すアートのことで、アウトサイダー・アートとも呼ばれます。
講師の坂野さんがこんなアートがあるよって紹介してくれた中から印象深かったものをご紹介します。
壁が数字で埋め尽くされる。
紹介してくれたアーティストは、あまり、コミュニケーションがとれない子だったのですが、ある日、壁に数字の「6」を書いたそうです。
その時、お母さんは、「この子が生きてることそのものだ」と感じ、その「6」を消せなかったそうです。
それから壁がどんどん数字で埋め尽くされていったそうです。
彼の作品は、お母さんが“それ”を残したいと思ったから生まれたアートでした。
それから他の作品には“コンビニの定員と福祉施設の人が辞めさせなかったから生まれたアート”がありました。
この日紹介していただいた作品は、“家族や周りの人が辞めさせずに受け入れたから生まれたアート”たちでした。
今まで、障害者アートは、障害者を助けてあげる目的であると思っていました。
でもそれはちょっと違うな〜と気づかされました。
障害者は、自然に自分の興味をただ楽しんでいるだけだから、助けられるとかそんなのは必要ではないんじゃないかと思いました。
障がい者アートとしての作品は、障害者の周りの人たちがいかに面白がれるかという(いい意味で)見る人の心を試しているのではないか????
障害者に対してあれはダメこれはダメとしていったら、そう言っている本人(周りの人間)が苦しくなるが、いかに面白がって楽しんで関われるか。
そのように楽しんでいれば、周りの人の心が救われる。
アール・ブリュットは周りの人のためであるような気がした。
周りの人の心の目を養なっていくことで、幸せな循環が生まれるんだなぁ〜と学びました。
売れるムラサキは地域によって違う!?
先日に引き続き、クラブハウス内で聞いて気になった色話についての考察をブログにします。
東京の紫と京都の紫は違う
作業しながら聞いていたので、ちょっとお話がうる覚えになってしまったのですが…
確か、着物か染め物の関係の方のお話でこんなことをおっしゃっておられました。
「東京と京都では紫の色が違うんです。京都の方はどちらかというと鮮やかな赤紫。東京の方は紺に近い紫が売れる。」
のだとか。
これまた興味深いお話聞いた〜と、私なりの考察を書かせていただきます。
地域によって色の好みが変わる理由
好きな色には地域性が出ると言われています。
例えば、沖縄の方で好まれるのは、南国がイメージされる彩度の高いカラー。
ところが、北海道の方に行くと、ダークグレーやネイビーなどが好まれる傾向にある。
これは、緯度の違いによって届く太陽の光に差が出るからだ。
緯度で変わる!届く光の色
太陽の光の中には、赤や青など様々な光の波長が含まれている。
赤などの暖色系の光は波長が長く、青などの寒色系は波長が短い。
この暖色と寒色の光は、それぞれ届きやすい距離が変わってくる。
緯度の低い沖縄では、太陽に近い分、障害物に当たらないので暖色が多く届く。
緯度が高い北海道では、長く空気中を通る分、空気中に反射して青色の多い太陽光が届くことになる。
太陽の光が輝く、赤っぽい光が多い地域の人は、他の地域に比べて赤色の微妙な違いを見分けられるように。
雨や曇りが多い地域では青の微妙な違いを見分ける力がつく。
それぞれの地域に住む人は、その地域に降り注ぐ光の色に順応しその光の色を敏感に感じ取れるようになるのだ。
地域別の好まれる色
前述したように、それぞれの地域で降り注ぐ太陽光の色が違うわけだが、人は、慣れ親しんだ色が自分の一番好みの色になる傾向がある。
北海道から沖縄まで緯度の違いで、好まれる色が紺から赤へとグラデーションで変わってくる。
南の方が暖色寄り、北の方が寒色寄りなものを好む傾向がある。
関東で好まれる色
関東エリアで好まれる色は、涼しい・淡い・濃い色。
緑色の識別能力が高いと言われていて、国技館や武道館、公共施設の屋根に緑が多いのが象徴的。
暖色が衝突するような広告を下品に感じると言われている。
近畿で好まれる色
近畿エリアで好まれる色は、暖かい・明るい・澄んだ色。
オレンジ〜赤の識別能力が高く、北側の方に比べると暖色を好む。
阪急電車の車体の色は関西好みの典型と言われる。
江戸の「粋」と京都の「雅」
地域によって届く太陽光の違いから、京都の方が暖色よりの紫を好むのではないかと私は推測した。さらには地域の文化も関係しているのではんないかと考えたのでこれについても少し。
参考になった西と東のおしゃれ感の違いについて書かれていた記事を引用する。
「柄については、上方の女性はきれいな色を好んで着けた。それに比べて江戸の女性は渋めの柄を好んだ。『赤ぬける』と言って、赤い色など身につけなくても、色気が出るようにしていた。『垢(あか)ぬける』は、もとは体を磨き込んで垢のない体にするという意味だが、『赤なしで勝負する』という意味もある。江戸っ子には、『赤は身につけないぞ』という意地があった。」
http://www.mutsukari.com/fashion.html
上方とは京都や大阪の方を呼ぶらしい。
今の言葉?でいうと?
西ゴージャス、東モード?
はたまた
西デコラティブ、東ミニマム?
西は盛る、東はヌケ感?
多分そんな感じの文化の違いで、同じ紫でも好まれる紫が変わったのではないかと推測しました。
地域で好まれる色を知りたい時にすると良いこと!
以上のような要因で、同じ紫でも関西と関東で好まれる紫が違う!っと推測しました。同じ日本でもこんなに繊細に違いを捉えようとする日本人ってとても面白くて愛おしいなと感じました。
そして、こんな興味深い話を聞ける場ができて、とても良い時代になったなと感じる今日この頃です。
最後にご紹介したいのが、地域で好まれる色を知りたい時にすると良いこと。
これは、クラブハウスの色Roomをやりたい!と先陣をきったリカさんが教えてくれたことなのですが。(りかさんはインテリアの方)
ある土地のリラクゼーションサロンの内装を頼まれたそうです。
その時に、「リラックスといえば、緑」とクライアントがおっしゃられたそうなのですが、リカさんはサロンを出す近くの百貨店にどんな色が売れているか聞きにいったそうなんです。
その地は宝塚のある地で、そこでは「ピンク」が一番売れていたのだそうです。
色の心理とかって「一般的には〜と言われている」で当てはめて話すことは多いですが、現場の声、利用者さんの声を聞くことってすごく大事だな〜って改めて感じました。
「リアルな声、もっと聞いていきたい。」
そう感じたので、しゃべりたいこととか相談したいこととかあったら、SNSでもフォームからでもぜひご一報ください。
また来週金曜日お昼の12時からクラブハウス内で色の話やる予定でいるので、また興味深いお話があったらご紹介したいと思います。
アメリカ人と日本人が好む食べ物の色は違う!?
カリフォルニアロール「のり」が内側の理由
今日のお昼に、クラブハウスで色について話すRoomを開きました。
その中で、アメリカでシェフをしている方に教えて頂いたお話で、アメリカでは食事に黒を使うのは敬遠されているというお話を伺いました。
例えばカリフォルニアロール。アメリカでは黒のお料理はあまり好まれないから、のりを内側に巻いているんだよ〜。と。
なるほどな〜。とても興味深いな〜と思い少し考察を残すことにしました。
アメリカ人が持つ黒のイメージ
下記の記事によると、
アメリカ人が持つ黒のイメージは「高級」なイメージと共に「死、不吉、失望」といったマイナスイメージを持っています。
https://www.archetyp.jp/blog/color-of-world/
とのこと。
生きることに直結する食事の中に、「死」をイメージしてしまっては、食欲をそそるはずがない。
日本人と同じように、高級感という黒に対するイメージは持っているようだ。
アメリカ人にとっての黒い食材
アメリカは一度しか行ったことがありませんが、その旅行中で黒い食材が出てきたかと言われれば…ちょっと思いつきません。
黒いオリーブやプルーン、ブルーベリーあたりなのでしょうか?
日本食で登場する「のり」のように、黒ベタの食材は確かにイメージにないですよね。
アメリカ人といえば、肉食というイメージがあります。
欧米人にとってはやはり、赤い血が滴るような豪快なステーキが食欲をそそる傾向にあると推測されます。
そのほかにもピザやケチャップ、パプリカなどとにかく赤い料理は多かったような印象がありました。
アメリカには海がない内陸地域が広大に広がっています。「のり」をはじめとした海藻類などの黒い食材は食べる機会が少なかったのだと考えられます。
そして、狩猟民族として過ごしてきたアメリカ人にとって、赤い肉は鮮度の良い証、逆に黒ずんだお肉は鮮度が落ちた証拠と考えられてきたのではないでしょうか。
日本人にとっての黒い食材
欧米では、赤、黄色、緑は食欲をそそる色と考えられていますが、日本人にとっての食欲をそそる色は、赤、黄、緑そして「白」と「黒」は欠かせません。
日本の中で黒い食材と言えば、のり、ひじき、昆布、黒ゴマ、しいたけ、小豆など、滋養が高く栄養がある食べ物と認識されています。食卓の上にも日常的に登場する色です。
島国日本では、海に面している地域も広く、魚や海藻を食べる機会は多かったのでしょう。
「のり」の栄養を吸収できるのは日本人だけ!?
フランスの研究チームの報告によると、日本人から、海藻に含まれる多糖類を分解できる腸内細菌が見つかったが、アメリカの人からは見つからなかったとのこと。
4/8のNature誌にフランスの研究グループが発表したそうです。海藻の糖類を人間は普通は消化できませんが(だから,海藻はノンカロリーなどといわれるわけですが),海にすむバクテリアの中には,海藻の糖類を分解できるものがあります。分解酵素を持っているんですね。
で,日本人とアメリカ人の腸内細菌を調べたところ,日本人由来の腸内細菌からはこのバクテリアの分解酵素と同じ遺伝子配列が見つかったそうです。
https://www.nikkei-science.com/?p=14210
日本人は、黒の栄養価を腸レベルで知っている!
日本人はこれまで、海の恵をいただくという伝統的な食生活の中で、海藻(黒)を食べることが健康に繋がるということを、腸レベルで体得しているので、黒い食べ物で食欲が湧く。
ところが欧米人にとっては黒い食材(海藻)が持つ栄養価に馴染みがない。さらには腸レベルでは、栄養になりません〜。と判断されているから食欲が湧く色として認識されてないのかもしれない。
ヨーロッパでは黒フードが注目されてる?!
とはいえヨーロッパでは、黒=栄養価が高い!という事で、黒フードがトレンド!という記事も発見。
https://hue-hue.com/media/stockfood01/
日本の食文化である海藻を取り入れた料理に注目が集まりつつあるとか。
この認識がアメリカにも広がっていけば、アメリカで黒フードブームが到来する日もそう遠くはないかも?しれない…!!