本日、マナボーテ村上で「アート作品質的向上を促すための専門家による研修会 vol.1」に参加してきました。
講師は、新潟県アールブリュットサポートセンター センター長の坂野健一郎さん。
その中で、思ったことを自分の記録として今日は書きたいと思います。
アールブリュットって?
「アール・ブリュット」とは、正規の芸術教育を受けていない人が生み出すアートのことで、アウトサイダー・アートとも呼ばれます。
講師の坂野さんがこんなアートがあるよって紹介してくれた中から印象深かったものをご紹介します。
壁が数字で埋め尽くされる。
紹介してくれたアーティストは、あまり、コミュニケーションがとれない子だったのですが、ある日、壁に数字の「6」を書いたそうです。
その時、お母さんは、「この子が生きてることそのものだ」と感じ、その「6」を消せなかったそうです。
それから壁がどんどん数字で埋め尽くされていったそうです。
彼の作品は、お母さんが“それ”を残したいと思ったから生まれたアートでした。
それから他の作品には“コンビニの定員と福祉施設の人が辞めさせなかったから生まれたアート”がありました。
この日紹介していただいた作品は、“家族や周りの人が辞めさせずに受け入れたから生まれたアート”たちでした。
今まで、障害者アートは、障害者を助けてあげる目的であると思っていました。
でもそれはちょっと違うな〜と気づかされました。
障害者は、自然に自分の興味をただ楽しんでいるだけだから、助けられるとかそんなのは必要ではないんじゃないかと思いました。
障がい者アートとしての作品は、障害者の周りの人たちがいかに面白がれるかという(いい意味で)見る人の心を試しているのではないか????
障害者に対してあれはダメこれはダメとしていったら、そう言っている本人(周りの人間)が苦しくなるが、いかに面白がって楽しんで関われるか。
そのように楽しんでいれば、周りの人の心が救われる。
アール・ブリュットは周りの人のためであるような気がした。
周りの人の心の目を養なっていくことで、幸せな循環が生まれるんだなぁ〜と学びました。